論理的思考力と論理的な議論

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【その他】


私は、あなたがあなたの欲求を満足させる権利を尊重しますし、
同時に、私自身についてのその権利も尊重します。
だから、私たち双方に受け入れられる解決策を
いつも探すことにしましょう。
あなたの欲求は満たされ、私の欲求もまた満たされるでしょう。
どちらも負けません。両方が勝つのです。

-「人間関係についての信条」より-


トマス・ゴードン博士の親業訓練講座(P,E,T,)
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◆こんな「能動的な聞き方」は失敗する。

「能動的な聞き方」が失敗する11の要因。

(1)時間が無いときにまで、聞き続ける。
(2)口調、表情などの態度が冷たく、“口先だけの聞き方”になっている。
(3)相手を変えようとする。操作しようとする。
(4)感情を誇張する。(例:「怖い」と言わずに、「びっくり仰天する」と言う)。
(5)感情を抑える。(「もう本当に腹が立つ!」と言わずに、「イラついた」と言う)。
(6)相手のメッセージに、聞き手の側のアドバイスや考えを付け加える。
(7)相手のメッセージの一部を省いてしまう。
(8)すでに終わったことに戻ってしまい、前のメッセージを反映する。
(9)先まわりして、話し手がこれから話そうとしていることを、予想してしまう。
(10)話し手のメッセージを逐一繰り返す。
(11)メッセージを解釈したり分析したりする。

【(1)について】 時間が無いときにまで聞き続けると、ソワソワしてしまったり、時計に目をやったりと非言語的なメッセージを出してしまうので、それよりは、次の約束を相談するほうが良いです。

【(2)について】 「能動的な聞き方」をするときは、言葉だけでなく、声の調子や、表情などのしぐさでも、相手を理解しているという態度を示さなければなりません。冷たい口調や、非難がましい態度で「能動的な聞き方」をしても、相手は、あなたの言葉の裏に隠された本当のメッセージを敏感に察知して、防御の態勢に入ってしまいます。

【(3)について】 「能動的な聞き方」を利用して、相手を変えようとするとき。

(例)
子供 「ぼくお風呂入りたくないな。」
母親 「じゃあ、体が臭くなってみんなに嫌われてもいいんだ。(脅迫)」


この例では、母親は、「能動的な聞き方」を使って子供の行動を操作しようとしていますが、結局、自分自身の意見が入ってしまい、12の対応の「脅迫」の形になっています。

次の事例は、はじめのうちは「能動的な聞き方」だったのが、途中から12の対応になってしまった例です。(『子どもに愛が伝わっていますか―心のかけ橋をきずく“親業” 』より。)

 「ぼく、将来は店を継がないよ。」
 「継ぎたくないのね。(繰り返し)」
 「うん、電車の運転手になるんだ。」
 「電車が好きだものね。(気持ちをくむ)」
 「だから、大学生くらいまでは店を手伝うけど、後はやらないよ。」
 「自分の好きな道に進むのもいいかもしれないね。」
 「エル特急の運転手になるには、勉強しなくちゃだめでしょう。」
 「そう思っているの?」
 「うん。」
 「じゃ、がんばって勉強しなくちゃだめよ(説教)。今のようにのんびりしてちゃ遅れるわよ(脅迫)。」
 「また、勉強、勉強って言う!」
 「あなたも必要だと思っているんでしょ。この前のテスト悪かったじゃない。(批判)」
 「すぐに話をそらすから嫌だよ。(席を立っていってしまう。)」


この子どもは、能動的な聞き方をされているうちにやる気が出てきたのですが、親がつい12の対応を使ってしまったために、せっかくのやる気がなくなってしまいました。

自分と相手の欲求が対立しており、なおかつ相手に行動を変えてほしいときには、話す技術である、「わたしメッセージ」を使う必要があるのですが、次の項では、まず逆効果となる「あなたメッセージ」から解説します。


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