論理的思考力と論理的な議論




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【論理的思考力と議論】

【上級者の実戦を観察する】

【心理と対話】

【その他】


私は、あなたがあなたの欲求を満足させる権利を尊重しますし、
同時に、私自身についてのその権利も尊重します。
だから、私たち双方に受け入れられる解決策を
いつも探すことにしましょう。
あなたの欲求は満たされ、私の欲求もまた満たされるでしょう。
どちらも負けません。両方が勝つのです。

-「人間関係についての信条」より-


トマス・ゴードン博士の親業訓練講座(P,E,T,)
勝ち負けのない聞き方・話し方-サブメニュー


◆権力の弊害・副作用。

「対決のわたしメッセージ」でも解決できない対立が起きることもあります。そんなとき、つい「権力」で従わせようとしてしまいがちですが、権力には副作用があります。(ここで言う権力の定義は、「賞罰を与える力」のことを指します。)

ゴードン博士は、親業の受講者を対象に、(若い頃を含めて)今までに権力に基づく強制に対して、どのような対応策をとっていたか聞き取り調査をしました。その結果、どの講座の受講者も、だいたい次の24の対応策をとっていたことがわかりました。(自分が権力に対してどの対応策をとっていたか思い出してみてください

1 抵抗する。無視する。否定する。
2 反抗する。服従しない。反発する。文句を言う。
3 復讐する。やり返す。反撃する。蛮行に走る。
4 他人を殴る。好戦的になる。戦う。理屈っぽくなる。
5 規則や法律を破る。
6 かんしゃくを爆発させる。怒る。
7 ウソをつく。欺く。真実を隠す。
8 他人のせいにする。非難する。告げ口する。
9 他人にいばる。いじめる。
10 群れをつくる。同盟を結ぶ。おとなに対抗してまとまる。
11 おべっかを使う。お世辞を言う。へつらう。ゴマをする。ひいきしてもらおうとする。ねだる。
12 引きこもる。幻想に逃避する。白日夢にふける。
13 競争する。勝ちたがる。負けを嫌う。いいかっこうをしたがる。他人をかっこう悪く見せる。
14 あきらめる。負けたと感じる。うらみごとを言う。つっかえる。
15 立ち去る。逃げる。仕事や役割を果たさない。家へ帰りたがらない。家出する。退学する。サボる。
16 話さない。無視する。相手が話しても沈黙で応じる。おとなをクビにする。距離を置く。
17 泣く。すすり泣く。落ちこむ。希望がないと思う。抑うつ感。
18 おびえる。恥ずかしがる。臆病になる。発言するのをこわがる。新しいことを試すのを嫌がる。
19 保障を求める。いつも承認されることを求める。不安に感じる。
20 病気になる。心身症になる。
21 食べすぎ。過食して吐く。ダイエットのしすぎ。
22 服従する。おとなしくなる。同調する。言われたことに従う。お世辞を言う。いい子になる。先生のお気に入り。
23 酒を飲みすぎる。薬物を使う。
24 学校でカンニングする。盗作する。

このリストの対処行動は次の三つの型に分類できます。

1.闘う型―非行少年や犯罪者によく見られる型。抵抗する、欺く、反抗する、不従順、他人を殴る、規則を破る、怒る、仕返しをもって応じる(復讐)、など。罰を厳しくすると、闘う傾向がさらに強くなる。

2.逃げる型―身体的または感情的に、あるいはその両方ともに逃げる。家出する、退学する、過食に陥る、麻薬を使う、アルコール依存症になる、幻想に逃げる、恥ずかしがり屋になる、引きこもる、不登校になる、など。

3.服従する型―子ども、学生、従業員などが身につけることが多い型。従順、ご機嫌とり、ほかの人のせいにする、新しいことに挑戦するのを恐れる、よい子、大人の言うことをおとなしくきく子、先生のお気に入り、いいかっこうをする子、など。表向きは優しくて人付き合いが良さそうでも、その下にはすさまじい怒りと敵意が隠されている。

子どもの場合、男子は闘いがちで、女子のほうは服従することが多く、幼いときには服従し、一〇代になると闘うことが増える子供もいます。逃げる型は、罰がとても厳しかったり、賞の入手が難しすぎる場合に使われ、子供の年齢とはかかわりがありません。


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