論理的思考力と論理的な議論

【論理的思考力と議論】

【上級者の実戦を観察する】

【心理と対話】

【その他】



第3章 詭弁!誤謬!レトリック!―サブメニュー

【推論形式の誤謬】

【前提の誤謬】

【レトリック】(暗示にかける表現)


世論は日米開戦を支持している!直ちに開戦スべし!【多数論証】

最終更新日:2016.1.3

今日は
・多数論証 (たすうろんしょう)
これをやるぜ!

でも今日はなんも思いつかねえ、だから

            引用カーニバル
          開     幕     だ
        n:       ___      n:
        ||    / __ \    .||
        ||    | |(゚)  (゚)| |    ||
       f「| |^ト    ヽ  ̄ ̄ ̄ /   「| |^|`|
       |: ::  ! ]      ̄□ ̄     | !  : ::]
       ヽ  ,イ  / ̄ ̄ハ ̄ ̄\  ヽ  イ



多数論証
別名「衆人に訴える論証」

多数派が支持する意見は常に正しいという前提に立った論法です。自分の主張が世論に支持されていると見せかけて反論しにくくさせる意図もありえます。

論理構造
隠れた前提1.多数派は常に正しい。←錯覚
前提2.Aは多数派が支持している。
1と2ゆえ.Aは正しい。...(結論)

今日引用する資料は中略しまくってるんで、全文読みたい人はソースを当たってください。すまんのう。

衆人に訴える論証 - Wikipediaより引用

88% の人々が UFO を信じているのだから、UFO は実在する。
・市民が税を払うことは市民の代表である議員が議会で決めた義務なのだから、国家は公平で公正な機関に違いない。
世界中の大多数が神を信じているのだから、神は実在する。
・ねえお父さん、プレステ買ってよ、友達はみんな持ってるんだよ。

また、広く受け入れられてはいない理論が偽真実でないことであることを人に納得させようとするときにも利用されることがある。
・第二次世界大戦が起きなければ、アドルフ・ヒトラーがアメリカと戦うことは無かったなどという主張は馬鹿げている。ヒトラーが世界征服を計画していたことは誰でも知っている。

倫理的な主張にも、この誤謬がよく見受けられる。
多くのアメリカ人はベトナム戦争が倫理的に間違いだったと考えている。だから、ベトナム戦争は倫理的に間違っていた。
世界のほとんどの人々が肉を食べているのだから、肉食に関する倫理的問題など存在しない。

マーケティングでもよく見受けられる。
・Brand X 掃除機はアメリカで最も売れています。あなたも Brand X 掃除機を買いましょう。
視聴率ナンバーワン番組、Show X を見よう。

その他の例:
・キリスト教信者は世界で最も多いのだから、その教義は真実に違いない。
・「我々の社会を除く他の社会では魔法が信じられている。魔法を信じてはいけないことは無いではないか」
・「我々の社会を除く他の社会では、地球の周りを太陽が回っていると信じている。そんなことを多数決で決めようというのか?」 - アイザック・アシモフ
・法廷では陪審員の多数決で判決が決定される。だから、彼らは常に正しい決定を下すだろう。
多くの評論家がエンロンは素晴らしい経営をされた優良企業だとしている。だから、その普通株は有望な投資対象である。
競合するパン屋はどこもサンドイッチを売るようになったから、我が○○パン店もサンドイッチを売るべきである。(中略)

衆人に訴える論証を使った主張で、専門家集団の信念を根拠とする場合を権威に訴える論証と呼ぶ。また、年齢の高い集団や、あるコミュニティに長年参加している人々の考えを根拠とする場合を伝統に訴える論証と呼ぶ。年齢の低い集団の考えや流行を根拠とする場合は「新しさに訴える論証」となる。

この誤謬について、各人が常に研鑽を怠らず、信念と振る舞いを更新しているのが前提であるとする場合もあるが、通常そのような例は少ない。

衆人に訴える論証は帰納においては妥当な論証である。例えば、十分多数な人々に質問して、90% の人があるブランドの製品を他の競合製品より好むという結果が得られたとする。それを根拠として、次に質問する人も同じブランドの製品を好むだろうと予測することは妥当である。

しかし、演繹においてはこれは適切ではなく、そのような集計結果によってそのブランドの製品が他の製品より優れているとか、誰でもそのブランドの製品を好むといった証明をすることはできない。

・多くの人々が喫煙していることを根拠として、喫煙は健康的だと主張することがかつてあった。しかし、喫煙の危険性を知った現在では、多くの人々が喫煙しているにも関わらず、喫煙は健康的とは言えない。

・様々な投票でそのような結果が出ていることから、ブラッド・ピットが 世界で最もイケメンであると主張する者もいる。しかし、投票は有名人についてのみ行われており、標本数が十分ではない。

例外
信念に関する論証は、その質問が特定の信念の存在についてのものである場合のみ妥当である。

従って、衆人に訴える論証は、ある信念がどれだけ広く受け入れられているかという質問に関するものである場合のみ妥当である。すなわち、衆人に訴えるということは、その信念が一般的かどうかを証明するのであって、真実かどうかは証明しない。

民主主義
民主主義において選挙の「正しさ」は、選挙結果がどうであってもそれを受け入れるという事前の合意に基づいている。

・「国際ロータリーの前回会合での投票で、10月に資金集めパーティを開催するべきとされた。従って、10月に資金集めパーティを開催すべきだ」 (中略)

社会慣習
マナーや礼儀といった社会慣習は、その慣習が広く受け入れられていることに依存している。従って、マナーや礼儀に関しては「衆人に訴える論証」は誤謬ではない。

・「ロシアでは、多くの人が挨拶として互いにキスをするのが礼儀正しいと考えている。従って、ロシアでは挨拶としてキスをするのが礼儀である」 (中略)

安全性
論理ではなく流行や人気に従って何かを選択することは、安全性や利便性の問題とも考えられる。

「ほとんどのアメリカ人は、自動車は道路の右側を走行すべきと考えている。従ってアメリカ合衆国では道路の右側を走行すべきだ」

この場合、どちら側を走行するかの選択は基本的に任意である。しかし、正面衝突を避けるには、道路上の誰もが合意しなければならない。多くの場合、何が安全かということは、他者が何を安全と考えているかに依存し、結果として「人気」が選択理由となる。


ここから先は多数論証の原因っぽいものを色々引っ張ってきます。興味のある方だけご覧ください。

社会的証明の原理 稲葉正毅の心理学講座」様より引用

人は他者が正しいと考えているものを正しいと思う。これが【社会的証明の原理】です。周りの人の行動を見ながら、自分も同じように行動する。「たくさんの人がやっていることだから、たぶん正しいのだ。」と判断します。

これは購買の心理の時にも同じように働きます。「たくさんの人が殺到して買っているから、よいものなのだ。」という判断も【社会的証明の原理】の影響によるものです。

たとえば、品物の残数を知らせながら販売するテレビショッピングで「残り僅かです!」とスタッフが叫ぶと、そこには【社会的証明の原理】の力が働き、加速度をつけながら品物が売れていくはずです。


バンドワゴン効果 - Wikipediaより引用

バンドワゴン効果とは、ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指す。

バンドワゴン効果は、「バンドワゴンの誤謬」(衆人に訴える論証)が成功したときに発生する効果である。

投票行動におけるバンドワゴン効果とは、事前にマスメディアの選挙予測報道などで優勢とされた候補者に有権者が投票しがちになる現象を指す。投票者が勝ち馬に乗ろうとする傾向は、選挙直後の世論調査において当選候補に投票したと答える人の割合が、実際の当選候補の得票率を有意に上回る例が多いことに示される。この行動の動機は単純な心理的な満足への希求であったり、あるいは実利的な判断であったりする。

特に、投票の秘密が無いか不完全で、誰に投票したかが分かるケースでは、勝者による論功行賞への期待や報復への恐れがあるためバンドワゴン効果は強く働く。これは間接選挙の場合や組織票集め、政治資金集めといった状況でよく見られる。

また、自分の投票が死票となることを防ぐための戦略投票として、当選の見込みが薄いように予測された候補を捨て、当選の可能性があるとされる候補に乗り換える行動が取られる。


リスキーシフト - Wikipediaより引用

リスキーシフトは、社会心理学の用語。 普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、一緒になってそれを主張したりするようになっていくことをいう。「集団思考」として知られている現象のひとつで、ストーナーが1961年に報告した。

これは集団の中で同時発生的にも、又、個々別々にも生じてくる。集団の全員が、より保守的もしくはより自由主義的な立場に自分の見解を変更し、それによってそのケースでは、客観的には全く間違いとしかいいようがない集団の中での合意が形成されてしまうというものである。

つまり、個人であれば犯さないような間違いを集団の中では、次第に危険度(リスク)の高い方向に言動が傾斜していく事である。

つまり、個人が個々に質問を受ければ、そのような事は起こらないのだが、集団が集団として何らかの決定に関しての議論の経過で、性急に合意形成を図ろうとした場合に、このような事が起きやすいといわれる。

リスキーシフトは、コーシャスシフトと合わせて集団極性化現象と呼ばれる。これは集団の成員の初期傾向に依って、集団の討議が、より危険の高いような決定や、もしくはより保守的な決定に傾斜していく事を言う。

これらは、インターネットの掲示板や特定の集団が、社会から孤立した状況の中で重要な合意形成を迫られている時などに起こりやすい。例えば、ネットの自殺願望を持った人達の掲示板、あるいはジョン・F・ケネディ大統領の時のキューバ危機、あるいは単純にはワンマン社長とその取り巻きの放漫経営による会社経営の破綻などが挙げられるだろう。


同調圧力 - Wikipediaより引用

同調圧力(どうちょうあつりょく)とは、職場などある特定のピアグループにおいて意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指す。

少数意見を有する者に対して態度変容を迫る手段にはさまざまな方法がある。少数意見を有する者に対して物理的に危害を加える旨を通告するような明確な脅迫から、多数意見に逆らうことにの意識を持たせる、ネガティブ・キャンペーンを行って少数意見者が一部の変わり者であるとの印象操作をする、「一部の足並みの乱れが全体に迷惑をかける」と主張する、少数意見のデメリットを必要以上に誇張する、同調圧力をかけた集団から社会的排除を行うなどである。


自己検閲 - Wikipediaより引用

自己検閲(じこけんえつ)とは、社会心理学の用語で、周囲の反応により、自分の意見の表明を控える事を指す。

また表現の自由に関して、書籍、映画、テレビ番組、楽曲、その他の表現や作品の作者自身が、政府や社会などの非難に晒される前に、論議を呼びそうな部分やある種の集団の感情を害しそうな部分を自分で削除してしまうことを指す。こうした自己検閲は、作者に無断で映画プロデューサー、映画会社、テレビ局、出版社、新聞社などが行う場合もある。

社会集団内における自己検閲
例えば、PTAの総会で、ある保護者はA先生を信頼しているが、他の保護者からA先生に対する解任案が提出されたとする。

挙手の結果、解任案に反対する保護者が、自分1人であった場合、その保護者は、普通は解任反対の手を下ろしてしまう。解任推進派である圧倒的多数から、仲間外れにされるのが怖いからだ。

ただ、この保護者が、非難にめげず、A先生支持を続けた場合、行動の一貫性という事になり、A先生を嫌う圧倒的多数に、亀裂を生じさせる可能性もある。解任推進派に亀裂が生じれば、A先生は解任を免れる事もある。


全会一致の幻想 - Wikipediaより引用

全会一致の幻想(ぜんかいいっちのげんそう)は、集団思考において、グループの結束を乱したくないという感情からくる自己検閲および「異論が無い事とは賛成を意味する」という間違った認識により全会一致の状況が作られていくこと。

こうした状況に陥らないための対処法として、以下のものが考えられる。
・批判的な意見を歓迎する環境作り
・結論を先に提示しない
・少人数のグループに分けて議論を行う
・会議において異議申立担当を最低一人設定する
・全員が賛成、あるいは全員が反対、という事例は存在しないとの原則に立ち、もし全会一致が起きた場合、誰かが議論の過程で意見の表明を控えた可能性があると考え、採決を無効にし、議論を振り出しに戻す。


自薦の用心棒 - Wikipediaより引用

自薦の用心棒(じせんのようじんぼう)とは、社会心理学、特に集団思考と呼ばれる研究領域において指摘された事象のひとつで、集団心理や社会的影響の結果得られた規範を、擁護しようとする存在を指す。自薦の用心棒は、異論や反対、水を差す行為を封殺しようと、発言者のネガティブ・キャンペーン等を行い、それにより異論の影響力を弱めようとする


悪魔の代弁者 - Wikipediaより引用

悪魔の代弁者(あくまのだいべんしゃ)とは、ディベートなどで多数派に対してあえて批判や反論をする人、またその役割。悪魔の代言者悪魔の代言人などとも呼ばれる。ディベートのテクニックのひとつである。

同調を求める圧力などで批判・反論しにくい空気があると、議論はうまく機能しなくなり、健全な思考ができなくなることが往々にしてある。それを防ぐ方法として、自由に批判・反論できる人物を設定することがある。三省堂「新グローバル英和辞典」電子版devilではdevil's advocateの意味が「列聖調査審問検事」「(議論のために)わざと本心と反対の意見を述べる人」となっている。


同調現象 - Wikipediaより引用

同調現象(どうちょうげんしょう)とは、社会心理学の用語で、人々の意見がある方向のみに傾斜する事を指す。例えば、最近まで染髪は奇異なファッションとして忌避されていたにもかかわらず、流行し出すと一斉に茶色に染め始め、染めていない者に対してしつこく勧めるような現象が90年代の女性や若者の間に発生。

現在は染髪が廃れ黒髪であるべきだと考える人々により他者に要求ともすれば強要するような現象がネット上で見受けられるようになった。このような現象が同調現象に当たる。

同調現象が起きると、異論は歓迎されない。ただ、「みんな」の意見を補強する意見のみが歓迎される。そして、異論に対しては、論理で反論するのではなく、個人攻撃人身攻撃で反論され、沈黙を強制される(同調圧力)。

また、周囲を見回し、自分に異論があっても、他に異論がないようならば、異論の表明を控える(自己検閲)。

そうして、「全会一致の幻想」が現れる。同調現象の結果の採決は、関係する「全員」が賛成あるいは反対していると信じられる。

さらに、自薦の用心棒が現れる。自薦の用心棒は、異論が現れないように、外部から情報を遮断する。あるいは、異論を述べそうな人物の影響力を削ぐ。

自分が同調を受け入れたら、今度は自分が他者に対する同調源となる(循環ダイナミクス)。

同調現象で、集団の結束を維持しようとするのである。


集団決定 - Wikipediaより

アウトドア生活を楽しむために、集団で山岳地帯に足を踏み入れた。しかし、道に迷い、麓の村に辿り着くまで一人の死者も出さないようにしながら、集団行動でサバイバル生活をするとする。その際、野営する場所をどうするか、食糧をどう配給し、どう保存するか、川をどのように渡るかを集団決定しなければならない。

しかし、ここで注意しなければならない点は、多数決を用いてはならない点である。多数決の場合、少数意見を有する者が、議論の過程で、自分の意見を放棄することになる。

少数意見を有する者が納得しないまま、多数意見を通して不結果を招いた場合、仲間割れが発生する可能性が高い。同調圧力を用いるのも、また同様である。

集団決定を行う場合、少数意見を有する者には意見を留保させ、意見を多数派に同調させる場合には態度変容を要求する理由を表明させなければならない。

「集団決定はしていない。個人決定をした結果、全員が同じ選択をした」という言説には要注意である。あり得ないことだし、更なる同調圧力の温床になるからである。


社会的証明 - Wikipediaより引用

社会的証明しゃかいてきしょうめい)とは、社会心理学の用語で、個人の意見の妥当性を証明することを指す。

人は、集団の中で自分を支持する意見が全くないと、自己の意見の妥当性に疑問を感じ、意見を取り下げてしまうのが普通である。しかし、自分を支持する意見が1つでもあると、状況が一変する。

例えば、同性愛という状況を考えてみる。周囲が異性愛ばかりだと、自己の性指向に疑問を感じ、自分は異常なのではないかと悩むことになる。しかし、同好の存在を知ることにより、性指向を自己肯定し、ひいてはカミングアウトに至るケースがあるのは、社会的証明のなせる業と言える。


斉一性の原理 - Wikipediaより引用

斉一性の原理(せいいつせいのげんり)とは、社会心理学の用語であり、ある特定の集団が集団の内部において異論や反論などの存在を許容せずにある特定の方向に進んでいく事を示す。斉一性の原理は、多数決で意思決定を行う場では起こらず、全会一致で意思決定を行う状況で発生する。

1956年発表のアメリカ映画「十二人の怒れる男」は、斉一性の原理をテーマに扱っている。

陪審制のあるアメリカ合衆国では、有罪か無罪かを、陪審員が決定する。 殺人容疑で起訴された被告人に対し、状況証拠充分、ならず者経歴豊富といった状況で、容疑を固めるような証拠ばかりが提出されていく。斉一性の原理が起きている。それに対し、1人の陪審員が、証拠に反論を積み重ね、無罪を勝ち取っていく物語である。

他の陪審員は、証拠に反論が提出されるたびに、苛立ちを覚える。斉一性の原理を否定され、社会的現実を脅かされるのが、不快なのである。 しかし、多数の確信が誤りであるとの証拠を積み重ね、遂には多数派に誤りを認めさせてしまう。

斉一性の原理が働く場では、必ず「自薦の用心棒」が現れる。

「自薦の用心棒」の活躍を止めるためには、反論の動機も根拠も客観的であるとの姿勢を貫かなければならない。


社会的影響 - Wikipediaより引用

社会的影響(しゃかいてきえいきょう)とは、個人間や集団間において、一方が他方の行動、態度、感情などを変化させること。社会心理学の研究領域の1つである。

100頭のシマウマの群れが、ライオンの気配を察知し、30頭が逃げ出しても、じきに収束し、一過性の同調行動に終わるという。しかし、70頭が逃げ出したならば、同調行動は群れ全体に拡大するという。

人間の場合についても同様の実験が行われて、同調行動が見られるという結果が出ている。

それは信号の色が青か緑かを回答する実験で、真の被験者1人の中に、9人のサクラを投入する。正解が青であっても、サクラが緑と回答を続けた場合、真の被験者は、正解が青であるとの態度を変え、緑と答えるようになるという斉一性の原理がみられる。

特定の思考や行動様式が登場し、それに飛び付く者が多かった(初期動員数が多い)場合、一過性の流行には終わらず、集団全体を飲み込み、旧型の思考や行動様式に取って代わるという。

そうして、社会的影響の結果確立された新しい思考や行動様式は、規範性を帯び、嘲笑や非難により、逸脱者を制御しようとする(「自薦の用心棒」)。社会的影響の結果確立された規範の妥当性は、議論されないか、議論自体をタブー視してしまうのが普通である。社会的影響の起源は、自分1人が他者と異なる思考や行動を取る事により、他者から嫌われたくないとの欲求にある。

社会的影響を、納得して採用した(内面化した)者は、社会的影響を受けない者・社会的影響を拒む者を嫌うのである。そうして、自分が他者から社会的影響を受け、思考や行動様式を変えた場合、今度は自分がその社会的影響の同調源となる。

社会的影響は、いわば多数派独裁であるが、少数派の一貫した反対により、変革出来るとも言われる。少数派の反対が、社会的影響を支持する多数派の目に見えた場合には、嘲笑や非難が困難になり、少数派の反対を尊重せざるを得なくなるという(多数派の一枚岩を崩す)。

信号の色を識別する先述の実験でも、サクラの中に1人でも青と回答する者がいれば、真の被験者が態度を変える確率は落ちるという。これを社会的証明という。

社会的影響は、その社会の中心にいるほど受けやすく、外縁部にいるほど受けにくい。その社会の中心にいれば、社会的影響を四方八方から受けるのに対し、外縁部にいれば、一面的にしか社会的影響を受けないのである。日本社会では、日本人は社会的影響を受けやすく、在住外国人は社会的影響を受けにくいと言われる。


沈黙の螺旋 - Wikipediaより引用

沈黙の螺旋(ちんもくのらせん)は、ドイツの政治学者エリザベート・ノエレ=ノイマンによって提唱された政治学とマスコミュニケーションにおける仮説で、同調を求める社会的圧力によって少数派が沈黙を余儀なくされていく過程を示したものである。

この仮説は、少数派だと自覚している人は、多数派からの反対や孤立を恐れて自分の意見を表に出しづらくなることを示している。その結果、少数意見は、その存在自体がより一層に隠蔽されていくと云う悪循環が生ずる。大政翼賛的な全体主義体制や、世論の一極集中化の際にみられる。

この理論は、人々が常に世論を気にしており、世論を確認するためにメディアを用いることを前提にしている。また同様に、人間には隔離されることへの恐怖があり、ある意見を口にすれば多数派から拒絶されるであろうことを知っているという前提がある。

一方で、この理論は「声ある少数派」の存在も説明している。隔離への恐怖をあまり感じない人々が少数ながら常に存在するからで、この理論ではそれらの人々を世論への挑戦者と呼んでいる。更にこの理論は、従順な多数派が安定のために必須であるのと同様に、これら少数派が変革のために必須な存在であるとし、両者とも進化の産物であるとしている。

沈黙の螺旋を克服する一つの方法は、議論の中で「悪魔の代弁者」(多数派にあえて反対する者)を用意することである。このような立場を設定することで、グループの他のメンバも多数派に気兼ねすることなく自由に発想し、意見することができるようになり、より高い生産性が期待できるようになる。



がんばったわ、スゲー疲れたよ・・・


うっそーーーん


【まとめ】

みんな!オラにちっとつ元気を分けてくれ!ツイート

関連サイト
詭弁>多数論証 - Wikipedia
衆人に訴える論証 - Wikipedia
みんな - 名言と愚行に関するウィキ
なぜこんなに発言しにくい? -集団浅慮 GLOBIS 知見録
自分だけがおかしい? -多数者効果 GLOBIS 知見録



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【推論形式の誤謬】

【前提の誤謬】

【レトリック】(暗示にかける表現)


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