第一章 論理的な主張の仕方

考えを表現する能力は、考えそのものと同じくらいに重要である。
-B.バルバ-

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●論理的主張の原則―結論を支える「根拠」を書く

ここでは結論を支える前提(主張の柱)の1つである「根拠」について解説します。「根拠」とはその結論の実行によって目的を達成できる理由を説明する部分だと思ってください。つまり例文では「警察職員の増員によって犯罪率が低下する理由」の説明部分に当たります。

5W3Hのなかでは、
「Why (目的・必要性・根拠) … なぜやるか」
に該当します。

例文のなかでは「警察の増員により犯罪率の抑制に成功した事例としては1995年のニューヨーク市が有名です。ニューヨーク市では増えすぎた犯罪を撲滅するために警察職員を5000人増やして街頭パトロールを強化しました。その結果、次の5年間の犯罪認知件数が殺人で67.5%、強盗で54.2%、婦女暴行で27.4%減少しました」の部分に当たります。根拠結論目的の関係を説明しています。

自分と異なる意見を持つ人を説得するためには必ず根拠が要ります。結論の正しさは根拠の数と質によって決まります。

(これは良くない例)
警察職員を増員すれば犯罪率は低下する信じてほしい
これでは根拠を書いたことにはなりません。






主張(結論)は、目的(必要性)根拠の柱によって
支えられています

目的(必要性)根拠の柱が無ければ、
主張
は崩壊してしまいます


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考えを表現する能力は、
考えそのものと同じくらいに重要である。
−B.バルバ−


第1章 論理的な主張の仕方―サブメニュー

【考えを表現する能力】

【考えそのものを創る能力】


論理的な主張の仕方についてもっと深く学習されたい方には、小野田博一氏の『論理的に書く方法』をお薦めします。主張の基本原則をやさしく解説しているので、入門書に最適です。

論理的に書かれていない文章が同意を得るのは
もともと同じ意見を持つ者からだけで、
意見の異なる人を説得できるのは、論理的な文章だけです。
(小野田博一 『論理的に書く方法』より)

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