第一章 論理的な主張の仕方
考えを表現する能力は、考えそのものと同じくらいに重要である。 -B.バルバ- |
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●わかりやすい文章の書き方―丁寧語(です・ます調)を用いる
文章の語尾に「である」調を用いると、それだけでなんとなく立派なことを書いたような気になってしまって論理の欠陥に気がつきにくくなるという欠点があります。ですから慣れてないうちは「です・ます」調で書いた方が論理的な文章を書きやすくなるでしょう。
接続詞を使わない「Aである、Bである」のような形式の文章だと、どちらが結論でどちらが根拠なのかが判りません。一方、「Aである、なぜなら、Bだから」というような形式の文章なら、Aが結論でBが根拠だということが容易に判ります。
【問題】 次の文は、どっちが結論でどっちが根拠? 「Aである、ゆえに、Bである」 【答え】 (答えを見るには、白い部分をマウスでドラッグしてください。) Aが根拠で、Bが結論です。 |
論じる文章の目的は異なる意見を持つ人を説得することですから、対象となる読み手のレベルに合わせた言葉を選びましょう。一般向けの文章を書くさいは、難解語や、予備知識を必要とする専門用語の使用を避け、平易な言葉を選び、より多くの人が理解できるように書きましょう。たとえば中高生でもわかる言葉を選んだり、やむなく専門用語を使う場合も解説をつけると良いでしょう。
★大事なこと
・自分で書いた文章を見返して論理の欠陥を見つけましょう。
・接続詞を使って結論と根拠の関係を表しましょう。
・説明上手な人は対象のレベルに合った言葉を選べる人です。
「賢人のように考え、凡人のように語れ」 大切なのは平凡な言葉で非凡なことを語ることである。 -ショーペンハウエル- |
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考えを表現する能力は、
考えそのものと同じくらいに重要である。
−B.バルバ−
第1章 論理的な主張の仕方―サブメニュー
【考えを表現する能力】
【考えそのものを創る能力】
論理的な主張の仕方についてもっと深く学習されたい方には、小野田博一氏の『論理的に書く方法』をお薦めします。主張の基本原則をやさしく解説しているので、入門書に最適です。
論理的に書かれていない文章が同意を得るのは もともと同じ意見を持つ者からだけで、 意見の異なる人を説得できるのは、論理的な文章だけです。 (小野田博一 『論理的に書く方法』より) |
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