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小野田博一先生の新刊が出版されます!
『話す・聞く・考える 「論理力の基本」トレーニングブック』
7月31日発売。予約受付中!
【論理的思考力と議論】
【上級者の実戦を観察する】
【心理と対話】
【その他】
このまとめを自分自身で毎日一ヶ月間読み続けたところ、クリティカル・シンキングの速度の向上を実感できました。議論をする直前に読んでおいても良いと思います。
この議論は・・・
私の主張は・・・(政策論題の場合)
(事実論題の場合)
- 理論に反例がないか良く考えたか。
- 物事の原因を一つに決めつけていないか。
(価値論題の場合)
- 相手がどのような立場に置かれているかよく聞いたか。
- 自分が相手の立場だとしたらどう感じるか想像したか。
- 同じ立場でも相手の性格ならばどう感じるか想像したか。
私の主張は以下の誤謬を含んでいないか・・・
- 自己矛盾(AであるとAでないを同時に主張)
- 後件肯定の虚偽(AはB。ゆえにBはA)
- 媒概念不周延の虚偽(AはB。CはB。ゆえにAはC)
- 前件否定の虚偽(AはB。ゆえにAでないならBでない)
- 不当大名辞(AはB。CはAでない。ゆえにCはBでない)
- 不当小名辞(AはBかつC。ゆえにBはC)
- 4個概念の虚偽(AはBかつC。DはB。ゆえにDはC)
- 選言肯定(AまたはB。Aである。ゆえにBでない)
- 媒概念曖昧の虚偽(同じ言葉の定義が前後で異なる)
- 「あるAはB」→「BでないならAでない」の誤解。
- 循環論法(Aの根拠はB。Bの根拠はC。Cの根拠はA・・・)
- 論点先取(Aであると仮定するとAである)
- 同義反復(Aである。なぜならBだから(Bの定義がAと同じ))
- 論点のすり替え(今の論題と無関係な話を始める)
- 藁人形論法(相手の文意を意図的に歪めて解釈する)
- 相殺法(AはCである。しかしBもCだ。だからAはCではない)
- 誤った類推(部分的な共通点しかない比喩を根拠に使う)
- 早まった一般化(少数の事例から一般論や普遍的な結論を導く)
- 統計の誤謬(比較対象の定義が異なる、偏りのある標本、誘導的な質問、
- 空気を読む回答者、見栄を張る回答者、暗数、利害関係のある調査員、
- 視覚的なごまかし、作為的な解説、3種類の平均の混同)
- 擬似相関(因果関係の逆転、共通の原因、偶然の一致)
- 非対照実験(被験体をグループ分けせず、また環境条件を揃えない)
- 前後即因果の誤謬(AとBが前後して起きたことからAとBに因果関係を認める)
- 分割の誤謬(全体の傾向から一部の性質を断定する)
- 合成の誤謬(一部分の性質から全体の性質を断定する)
- 誤った二分法(第三の選択肢と中間の排除)
- 未知論証(Aが反証されていないのがAが正しい証拠)
- ドミノ理論(多くの仮定を立てて自明な前提として扱う)
- 自然主義的誤謬(自然の摂理に反するから悪・有害と断定or自然物だから善・有益と断定)
- 道徳主義的誤謬(善悪・損得から事実か否かを導く)
- 伝統に訴える論証(古い考え方は常に正しい)
- 新しさに訴える論証(新しい考え方は常に正しい)
- 権威に訴える論証(自称の権威、畑違いの権威、結論のみの引用)
- 脅迫論証(圧力で事実を歪める)
- 個人攻撃(レッテル貼り、お前だって論法、状況対人論証)
- 多数論証(多数派は常に正しい)
私の主張は以下のレトリックを含んでいないか・・・
- 相手の人物を笑い者にして自説が正しいと主張する。
- 相手の人物を悪者にして自説が正しいと主張する。
- 知性への脅し(常識、当然、明らか、言い訳、正当化、迷惑、社会のルール、理想論、本質でない、屁理屈、などの語)の使用。
- 感情が充填された語(ネガティブ語、ポジティブ語)を使用した印象操作。
- 多重質問の誤謬(認めさせたい暗黙の前提を含んだ選択肢しか提示しない)
- 反語(疑問形や反対の言い方をして根拠を示す義務を相手にだけ負わせる)
私の心理状態は・・・
- ヒートアップしていないか。
- 意見と人格を分けているか。
- 都合の良い意見も疑っているか。
- 酸っぱい葡萄(Aが手に入らないからAには価値が無い)ではないか。
- 甘いレモン(Aしか手に入らないからAには価値がある)ではないか。
- 確証バイアス(信念や過去の行動を肯定する情報や事例ばかり集めて反例を軽視する)ではないか。
- バンドワゴン効果(ある選択が多数に受け入れられるとその選択への支持が一層強くなる)ではないか。
- リスキーシフト(普段は穏健で節度ある人が大勢の集団の中では極端な言動に同調する)ではないか。
- 同調圧力(少数意見を有するものに対して暗黙のうちに多数意見に合わせるよう強制する)ではないか。
- 自己検閲(周囲の反応により自分の意見を表明することを控える)ではないか。
- 全会一致の幻想(「異論が無い事は賛成を意味する」という間違った認識により全会一致の状況が作られる)ではないか。
- 自薦の用心棒(集団心理の結果得られた規範を擁護するために異論を唱える者のネガキャンを行う)ではないか。
では建設的な議論を。
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