論理的思考力と論理的な議論




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認知バイアス【今やめたらこれまでの投資が無駄になる (コンコルド効果)】

------------------------(Wikipediaより引用)---------------------
コンコルド効果は、心理現象の一つ。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。コンコルドの誤りコンコルド錯誤(コンコルドさくご)ともいう。

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態を指す。Arkes & Ayton (1999) によれば、人間の幼児や下等動物にはこの現象がみられず、成人だけが陥る現象であるとされている。
---------------------------(引用終わり)-----------------------

経済学の世界では、「サンクコスト効果」とか、「サンクコストの錯覚」とも呼ばれています。

-------------------(サンクコストのお話より引用)------------------
リゾートを立てるべく、総費用15億円の公共事業を進行中で、現在までに8億円まで投資しています。

開発当初は15億円以上の収益が見込まれていたのですが、近くに新しいリゾートがオープンしたため、見込まれる収益は5億円まで減ってしまいました。

さて、このリゾート開発は継続すべきでしょうか?ただし開発中止には、撤去費用として1億円がかかるとします。

これも「今まで8億円かけたんだから、ここで辞めたらあの8億円が・・・」と考えたらアウトです。

何故ならば、今から残りの7億円を投資しても、見込まれる収益が5億円だから。追加投資はさらに2億円損するだけで、「8億円は一部でも回収できない」訳です。

それに対して開発を中止すれば、撤去費用の1億円だけの損で済みます。よって開発を中止することが望ましくなります。

また現実世界ではこういったお金の費用に関することだけではなく、時間的な費用だったり、努力・苦労といった苦役的な費用において「サンクコストの錯覚」が起きている場合もあるでしょう。


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