第一章 論理的な主張の仕方
考えを表現する能力は、考えそのものと同じくらいに重要である。 -B.バルバ- |
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●論理的主張の原則―言葉の「定義」を詳しく書く
主張のなかでの重要な言葉の定義は詳細に説明しましょう。
議論を見ているとよく書き手側が使っている言葉の定義と読み手側の使っている言葉の定義が異なるために、書き手の意図と読み手の解釈に齟齬(ゆきちがい)が生じていることがあります。(それについては第二章でも詳しく書きます)
重要な言葉やあまり一般的でない言葉の定義はなるべく書くようにしましょう。また読み手が言葉の定義について質問してきた場合は丁寧に説明しましょう。
例.
Aさん 「ブエノスアイレス市では1年の間に市民の61%が犯罪被害にあっており、治安維持のために犯罪率を抑える必要があります」
Bさん 「犯罪率ってなんですか?」
Aさん 「犯罪率とは人口10万人あたりの犯罪発生件数のことです」
関連記事: 第二章 論理的な反論の仕方>結論と前提のつながり 【隠れた前提の一種「言葉の定義」】
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考えを表現する能力は、
考えそのものと同じくらいに重要である。
−B.バルバ−
第1章 論理的な主張の仕方―サブメニュー
【考えを表現する能力】
【考えそのものを創る能力】
論理的な主張の仕方についてもっと深く学習されたい方には、小野田博一氏の『論理的に書く方法』をお薦めします。主張の基本原則をやさしく解説しているので、入門書に最適です。
論理的に書かれていない文章が同意を得るのは もともと同じ意見を持つ者からだけで、 意見の異なる人を説得できるのは、論理的な文章だけです。 (小野田博一 『論理的に書く方法』より) |
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