論理的思考力と論理的な議論

【論理的思考力と議論】

【上級者の実戦を観察する】

【心理と対話】

【その他】


私は、あなたがあなたの欲求を満足させる権利を尊重しますし、
同時に、私自身についてのその権利も尊重します。
だから、私たち双方に受け入れられる解決策を
いつも探すことにしましょう。
あなたの欲求は満たされ、私の欲求もまた満たされるでしょう。
どちらも負けません。両方が勝つのです。

-「人間関係についての信条」より-


トマス・ゴードン博士の親業訓練講座(P,E,T,)
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◆相手を責める「あなたメッセージ」は逆効果。

あなたメッセージ」とは、「あなた」が主語になっているメッセージのことを指します。「あなたメッセージ」では、相手は非難,評価,説教,指示のメッセージを聞かされることになるので、自尊心が傷つき、心を閉ざしてしまいます(防御の態勢)。すると、こちらの言いぶんや気持ちは伝わりません。

「夜遅く帰って、大声を出すのは、もうやめてくださいね。」 これは、妻が夫へ送ったメッセージです。このメッセージには、主語に「あなた」が隠されています。

「(あなたが)夜遅く帰って、(あなたが)大声を出すのは、(あなたは)もうやめてくださいね。」 このように、たとえ明言されてなくとも、暗に「あなた」が含まれているだけで「あなたメッセージ」になるのです。「あなたメッセージを」使って対話をすると、相手が防御の態勢に転じて、不毛な口論にエスカレートすることは皆さんも経験的にご存知かもしれません。

◆「あなたメッセージ」には次の4つの問題点があります。
1.相手の自尊心を傷つけ罪悪感を持たせるので、関係が傷つく恐れがある。
2.相手の反発と抵抗を生むので、相手の行動の変化という目的は達成されがたい
3.自分が何を考えているのか、どう困っているのか、自分のことは何も相手に伝わらない。
4.自分の感情に自分で責任を取る行動ではない。

相手の抵抗を招く「12の対応」を思い出してください。そのすべてで「あなた」が主語になっていたことに気づきましたか?

(『T.E.T. 教師学―効果的な教師=生徒関係の確立 』より引用。)
1.命令、指示。
「(あなたは)それをやめさない。」
2.脅迫、警告。
「(お前が)静かにしないと、ただではすまないぞ。」
3.説教、義務付け(すべき、当然のこと、など)。
「(君は)もっと知るべきだ。」
4.提案、助言、忠告。
「(お前は)私が指示したとおりにやりなさい。」
5.論理による説得。
「(君は)やればできるのよ。」
6.批判、非難。
「(あなたは)慎重に考えないのね。」
7.悪口、侮辱、はずかしめる。
「(お前は)まるで赤ん坊だ。」
8.解釈、分析。
「(君は)仕返しをしたいんだね。」
9.同情、なぐさめ、激励。
「(お前も)明日になれば、気分も少しは晴れるだろう。」
10.尋問 (原因・動機・理由を探る)。
「(君は)なぜそんなことをしたんだい?」
11.賞賛、ご機嫌とり、同意。
「(あなたは)いつもはとってもいい生徒なのよね。」
12.ごまかし、皮肉。
「(あなたは)アインシュタイン二世だわ。」

自分の考えを上手に伝えるためには、12の対応のいずれでもなく、13番目の対応「わたしメッセージ」を使いましょう。「わたしメッセージ」は、自分の考えや気持ちを、「わたし」を主語にして率直に伝える方法です。ここで紹介する「わたしメッセージ」には、次の四つの種類があります。

1.対決のわたしメッセージ。
2.返事のわたしメッセージ。
3.予防のわたしメッセージ。
4.肯定のわたしメッセージ。


次の項からは、四つの「わたしメッセージ」を一つずつ解説していきます。


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